利用者の声


山里学童クラブに実際に関わった・関わっている

保護者や子どもたちの声を紹介します。

学童保育の魅力が伝わってくると思います。


山里学童に通っている子どもたちの声


 学どうでいいところはしどういんさんがやさしいところです。おやつもじぶんたちの言うことを聞いてくれることもあります。

 学どうではこま大会がいちばんすきです。さいしょは回せなかったけれど、れんしゅうをしたら回せるようになりました。お父さんよりも上手になりました。きょ年の大会では、かちたいなと思ってがんばっていたら、ほんとうにぼくたちの学どうのチームがかちました。「やったー!!」っていう気分でうれしかったです。

 3年生になると低学年のおにいちゃんになります。はやく高学年になりたいです。(2年生・男子)


 たしは本が大すきで、おうちのように、ゆったりと読めるのが学童のいいところです。としょかんだと、ごろごろできませんが、ここだと、おうちみたいにごろごろできます。しどういんさんも、いつもいっしょにあそんでくれて、とっても楽しいです。

 キャンプはやっぱり楽しいです。オリエンテーリングとか、トーチとか、いっぱいいろんな遊びができて、いつも楽しみにしています。

 でも、やっぱり学童でいちばんなのはゆっくりごろごろと大すきな本を読むことができるところです。(3年生・女子)


 山里学童に帰ってくると、すぐに友達と会うことが出来ます。仲間に会うことができます。学童では、一人ぼっちでいるということはありません。これがぼくが考える、学童に行って良かったと思う一つ目の理由です。


 仲間だけではなく、裏山はほんとうにいいと思います。山があって、木がいっぱいあって、そこに、木の上の小屋、ツリーハウスがあります。木の上に家があって、そこに入って眺めると、ぼくらの基地だなあってしみじみ思います。当たり前に思っていたけれど、よく考えると、学校のまわりには、こんなに木があって、山があって、そこで自由に遊べるというところは、ここだけじゃないかな。


 最後に、キャンプは一番楽しいです。なんといっても川遊びは最高です。上流のきれいな川で遊べる、水で遊べることは、普段の生活ではなかなかできないし、家族だけでなく、いつものみんなと遊べることって学童以外では、なかなかないのかなと思います。(6年生・男子)


山里学童を卒所した卒所生の声


 ックベース大会や、キャンプのトーチなど、山里学童には思い出が深い体験が一杯ありますが、山里学童でよかったなあと思うことは大きく二つあります。一つは、山里学童という居場所です。いつも同じ指導員さんに同じ仲間がいて、自分にとって山里学童は安心できる場所でした。無理しないで、結構楽にいることが出来る場所です。家とは別の場所で、こんなに安心できる場所はないと思います。高学年からサッカー部に入り、新しい場が増えましたが、やっぱりゆっくり自分が出せる学童は、続けてよかったと思っています。


 もう一つは、周囲を見ることができる人間になれたと思う点です。私は三人兄弟の一番下なので、いままで兄や姉の様子をみて行動していました。キャンプのトーチも兄や姉がいたから積極的にチャレンジしていこうと思えました。でも、自分が高学年になって、今度は学童で逆に低学年の子のことを考えるということが増えてゆきます。このことは、自分だけでなく、周囲を見わたす、相手の事を考えるということを通じ、自分だけで動くのではなく、視野を広く持って動くという、とても大切な部分が、小学生の間から、身についたと感じています。


 中学ではサッカー部を思い切り頑張りましたが、部では、上手い人は、出来ない人にイライラしてしまうという場面がよく見ました。そんななか、私はフォローを忘れず、調整役として立ちまわることが出来たのですが、それは、山里学童での広く視野を持つこと、いろんな人といっしょにやってゆくという経験があったからだと確信しています。山里学童で得たこの力は、高校や大学、そして社会に出た時にいちばん大切になってくるのではと考えています。勉強をやるところや習い事をするところは他にもいっぱいあるけど、1年生から6年生までみんなで毎日過ごして、安心できる空間って山里学童だけじゃないかなと思います。(卒所生・中学三年・男性)


 は小学校1年生から6年生まで、山里学童に通っていました。社会人になった今、ここでの経験がとても活きていると感じています。学童に通い、多くの人と関わることで、人のやさしさや、仲間の大切さを知りました。そして、時には本気でぶつかり合うことで、生きていく上で必要な強さを身につけることができました。


 学童で過ごしたときのことを思い出すと、とてもあたたかい気持ちになります。それは、指導員さんがたくさんの愛情を注ぎながら、私たちと向き合ってくれたからだと思います。


 私にとって山里学童は、かけがえのない、大切な場所です。(卒所生・社会人1年生・女性)



山里学童を利用している保護者の声


 の子どもは兄弟もおらず、一人だけです。非常に恥ずかしがり屋で、いつも私の足もとにまとわりつくような子どもでした。また、小学校から山里学童の地域に引っ越してきましたので、小学校の就学前健診などでは、親子ともども一人誰も知らない中で寂しい思いもしました。しかし、山里学童の体験会では、上級生のお兄さん・お姉さん、そして指導員さんにやさしくもてなしてもらい、他に選択肢がある中、子どもの「ここに通いたい!」の一声で、通わせることにしました。


 いろいろな年齢層の中で、みんなでいろいろなことを決めて実行していく力、ゲーム機を離れ、貴重な自然環境がある中で、自分たちで遊びを考えてゆく力は、他の選択肢では難しかったと思います。そして、その影では指導員さんがいつも目くばせをしてくれ、怪我の報告はもちろんですが、成長の様子も送迎時に報告してくださいます。こまめに発行される保護者だよりでは、子ども一人ひとりの様子が具体的にありありと分かります。「子ども一人ひとりの成長を考えてくれている」と実感したのは、山里学童が初めてです。


 トワイライトスクールや民間学童、通塾などという選択肢も考えました。フルタイム勤務ではトワイライトスクールは難しく、指導員さんも参加する生徒も日によってまちまちです。山里学童保育の保育料は、トワイライトスクールとは比べ物になりませんが、保育園の保育料よりはるかに安価でした。また、フルタイム勤務では、トワイライトの時間では大変困難です。だからといって、民間学童に通わせた場合、確実に月数万円は高くつきます。送迎や習い事、夕食などはオプションとなり、夏休みは特別料金が発生することが多いです。そうなると、もっともっと高くなることが分かりました。そう考えると、山里学童保育の環境と費用は、十分納得できる範囲だと考えています。


 子どもは現在二年生。自己主張もできるようになり、一年生の弟・妹が出来たようで、責任感もついて来たようです。親子で日焼けしたなかの学童キャンプからの帰り道「キャンプだったらお父さんとでもできるじゃないか」と意地悪な質問をした時、子どもは「学童のキャンプはみんながいるんだもん」と声高らかに答えていました。(2年生・保護者)



 どもを山里学童に通わせたけれども、父親の私が学童にお迎えに行ったのは、1年生の時たった2回だけでした。そんな私に会長の役をやってくれないか、というお願いが来ました。すすんでやりますとは言いませんが、やって頂けないかとのお願いを断るのはしたくない私は、引き受けることにしました。


 「学童の役員は大変だ」とよく言われますが、それは違います。大変なのではなく、それはただ「面倒くさい」だけです。


 その「面倒くさい」ことをやった引き換えに、私は学童で生涯に亘る友(呑み友?)を得ました。女性に比べ、男性は仕事以外で他者と交流を結ぶことは苦手です。定年になり、仕事を辞めた後、急に孤独の生活となった……よく聞く話ですが、学童が無かったら、そのようになったかもしれません。


 山里学童は、子どもだけでなく、保護者にも成長と交流の機会を与えてくれます。(6年生・保護者)